介護利用者の中には、寝たきりなどで主に寝床で生活せざるを得ない人も珍しくありません。そのため、いかに寝床を快適な状態に維持管理できるのかという点こそが、介護利用者のQOLを高めるための重要なポイントになります。特に衛生面については、健康へダイレクトに影響するので、きめ細かい対応が欠かせません。生活の中心が寝床にある以上、そこにはチリやホコリあるいは髪の毛などが、どうしても溜まりやすくなるものです。したがって、たとえ汚れていないように見えても、寝床まわりの清掃は毎日欠かさずに行い、清潔な状態を保つようにする必要があるのです。

シーツについても、3日に1回は交換するのが理想です。人は一晩の睡眠の間におよそ200~300ミリリットルの水分を排出するそうです。もしベッドを使用しているのであれば、吸湿性に優れたシーツやマットレスパッドを敷くと良いでしょう。さらに排泄や嘔吐など介護利用者の状態を確認しながら、防水シーツを用いるのも効果的です。こうすることで、マットレスやシーツを保護することが可能になるのです。

また、床面に直接布団を敷く場合は、すのこを使用するなどして、通気性を高めるといった工夫を施すことも大切です。布団を湿気によるカビなどから守るだけでなく、床面に溜まりやすいチリやホコリから、介護利用者の呼吸器を守るのにも役立ちます。介護において寝床を維持管理するにあたっては、いかにして介護利用者の健康を守り、清潔で快適な状態を保てるのかという視点を持つことが大切です。