介護を行う上でQOLは重要なポイントとして考えられていますが、QOLの質とは具体的にはどのような意味を指すのでしょうか。これに関しては、人それぞれと考えられており、それを探ることこそが介護の質を高める道筋と言えるでしょう。介護施設を利用している人の多くが、自尊心を失いかけていたり、介護を受けることに対する申し訳無さを抱えています。そうした精神状態では自分の幸せを模索するような状態に運ぶことは難しく、結果的にQOLの質が低下してしまうのです。そこで、介護職の人が行うべきポイントは、いかに一人ひとりの利用者に今までのような自信を取り戻してもらうかが焦点となるでしょう。

また、このQOLの質をチェックするためには、よくよく高齢者を見ている必要があるでしょう。人によっては、誰かと集まって交流するよりも、自分でなにか作業を始めて没頭することにQOLを高めるヒントが隠されている場合もあります。利用者一人ひとりの性格を把握して、どんなアプローチを待っているのかを把握することが、QOLを高める上で重要なポイントとなるのです。

注意したいのが、言葉を話すことができない高齢者です。ボディーランゲージでコミュニケーションする必要がありますが、言葉を介して話すことの出来る高齢者と比較して、うまく意思疎通を図れない可能性は大いにありえます。その場合でもきちんと相手の伝えたい内容を把握して、介護の内容に活かすことが、介護職においてはとても重要です。このように見ていくと、高齢者にとってQOLというものは一人ひとり異なることが分かってきます。それぞれの特徴や状態などを見極めて対応することが、介護におけるQOLには必要不可欠なのです。